手首自傷症候群について [自分で自分を傷つけてしまうことがやめられない人へ]



うつ病は決して珍しい病気ではなく、誰でもかかりうる病気です。

手首自傷症候群(リストカット・シンドローム)とは?

何らかの形で自分の体を傷つける行為のことを、自傷行為といいます(例:机に頭をぶつける、刃物で体に傷をつける、体に爪を立ててかきむしる等)。
その中でも特に、自分の腕や手首をカッターナイフ、かみそりなどの刃物で切り刻み、それを何度も繰り返す行為を「手首自傷症候群(リストカット・シンドローム)」といいます。
女性の方が圧倒的に多く見られますが、男性にも見られます。利き手が右手の場合、左手首の内側を傷つけます。時には腕や足などの違う場所に傷を付けたり、何針も縫うような深い傷を付ける場合もあります。

 

リストカットの原因・理由

リストカットにいたるまでには、様々な原因や理由があります。
切る瞬間は意識がもうろうとしている場合や、強い衝動に駆られている場合が多いので、記憶がないまま行為を行うといった人もいます。
対人関係がうまくいかない、親しい人との仲違いやイザコザ、仕事の失敗や自分への葛藤など、悲しい・辛い体験が行動のきっかけになります。
切った事で落ち着きを取り戻し、切ったという事実に一種の開放感や恍惚感を感じたりします。その他にも、「自分は傷ついている」といった自己陶酔に陥ることもあるようです。

・助けを求める
本人に自覚の有無があるかは別だが、致死には至らないリストカットを行うことによって、危機に陥っている状況からの助けを求める。

・他人への攻撃
友達・恋人・肉親への恨み、対人関係のストレスをリストカットによって晴らそうとする。
(手首を相手に見立てて攻撃したり、傷を見て相手が慌てたり後悔する事を期待する)

・解離状態
一時的な人格解体により、自分の行動がコントロールできなくなり、リストカットを行ってしまう。「境界性人格障害」、「多重人格障害」などが原因の場合が多い。

・現実逃避、自分への攻撃
理想と現実のギャップに苛まれ、「自分はだめな人間だ」といった自分を否定する行動としてリストカットを行う。自分を傷つけることで快感を覚えたり、血が流れるのを見るのを好むといった傾向にある。そのため、一時的に自己嫌悪などの感情から抜け出す事ができる。

・自分への試練
あえて痛みに耐える事で、「自分は勇気がある」と思い込もうとしてリストカットを行う。


リストカットを行いやすい精神疾患

[境界性人格障害]
対人関係を保つことが難しかったり、感情が不安定で、自己評価が低いなどの特徴がある。このタイプは特に若い女性に多くみられる。

[自己愛性人格障害]
自分は特別な人間だという意識が高く、周りに賞賛されたい という欲求を常に持っている。社会の中ではなかなか協調できないため、ひきこもりがち。男性に多くみられる。

[演技性人格障害]
  他人の注目を浴びたい、心配されたい、ということが目的で、大げさな言動や行動をする。簡単に自分の意見を変えたり、他人に屈したりする。

 

治療に使うお薬

ジプレキサ、リスパダールなどの総合失調症・境界性人格障害などの治療薬を使用します。



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