自己愛性人格障害(ナルシスト)について [自己愛性人格障害とはどんなもの?治療法は?]



 

■自己愛性人格障害(ナルシスト)とは?
女性に多いのが「境界性人格障害」なのに対して、男性に多いと言われているのがこの「自己愛性人格障害(ナルシスト)」です。「自分自身を愛する」という行為が病的なほど大きくなり、「自分は重要な人間だ」「周りには自分を理解できない」といった誇大感を持つようになります。いうなれば、ありのままの自分を愛することができないのです。


■自己愛性人格障害(ナルシスト)の主な特徴
  • 自分の重要性は大変大きなものであると考えている。
  • 限りない成功、権力や才能といったものの空想にとらわれている。
  • 自分が特別な人間であるため、地位の高い人にしか自分は理解されないと思っている。
  • 過剰な賞賛を求める。
  • 自分だけに特別な計らい、特権があると思っている。
  • 自分自身の目的の達成の為なら、他人を利用する。
  • 他人に対する共感の欠如。
  • 他人に嫉妬する。
  • 尊大で傲慢な態度や行動をとる。
上記のような症状を持っている事が多いです。自分は特別な人間だという意識が高く、周りに賞賛されたい という欲求を持っています。社会の中ではなかなか協調できにくくなります。


■自己愛性人格障害(ナルシスト)の原因
子供時代、親が必要以上に過保護だったり、逆に愛情を与えなかったりすると、「自分」というものをうまく作り上げることができず、見捨てられるのを非常に嫌がったり、不安に取り付かれるようになっていきます。 その中で自分の精神バランスを保とうと、自分を見捨てた相手に仕返しする、自分は偉い人間なんだ、というふうな妄想にとり付かれ、そのまま成長してしまった場合、自己愛性人格障害となります。


■治療法について
人格とは、生まれ育った環境や長年の積み重ねによって形成されているものです。 それを変えることは大変困難なことです。社会において、何かしら困難さを感じており、 うまく適応出来ないと悩んでいるのであれば、それを改善するために、薬物療法や精神療法に取り組む意味が ありますが、自分の症状に自覚がなく、不自由を感じていないのであれば、自ら治療を受けることはないでしょう。 こういう場合は、周りが振り回されることが多いのです。

治療に関しては、医療の範囲では主に薬物療法となります。気分の浮き沈みを調整したり、ストレスによるダメージなどを 和らげるように対処していきます。
例えば、境界性人格障害では、うつ症状を併発している場合が多いので、実際にうつ状態を改善する治療をしていきます。 そのことにより、気分の変調を下支えすることが出来ます。
その他の症状の場合でも、それぞれに合わせて症状を緩和していくように、安定剤や鎮静剤を用いることがあります。

当院では基本的には薬物療法が中心です。 カウンセリングによる長時間の精神療法は、当院では健康保険適応外です。



■自己愛性人格障害(ナルシスト)の診断基準(DSM−IVより引用)。
以下のうち、5つ以上当てはまると、境界性人格障害の可能性が高いです。

  1. 「自分は重要な人間だ」といった誇大な感覚を持つ。
  2. 限りない成功、才気、権力、美しさ、理想的な愛、といた空想にとらわれている。
  3. 自分だけが特別であり、独特であり、他の特別なまたは地位の高い人達に(または施設で)しか理解されない、または関係があるべきだ、と信じている。
  4. 常に過剰な賞賛を求める。
  5. 特権意識つまり、特別有利な取り計らい、または自分の期待に自動的に従うことを理由なく期待する。
  6. 対人関係で相手を不当に利用する、つまり、自分自身の目的を達成するために他人を利用する。
  7. 他人の気持ちおよび欲求を認識しようとしない、またはそれに気づこうとしない。
  8. しばしば他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思い込む。
  9. 尊大で傲慢な行勤、または態度をとる。


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