人格障害について [人格障害とはどんなもの?治療法は?]



治療に使われるお薬について


人格障害に対するお薬での治療は、気分の不安定さを改善したり、衝動性を抑えたりという、その時の状態に合わせた処方ということになります。


■うつ状態を併発している場合

人格障害でも特に「境界性人格障害」の人は、うつ状態にある事がとても多いです。 気分の変動が激しいため、落ち込みやすく、そのせいで自分はうつ病であると思い、受診に来られる方も多いです。
この場合、うつ状態を改善するために、抗うつ薬を処方することがあります。その他、安定剤なども併用して、気分を安定させるようにしていきます。

「境界性人格障害」の場合で多く見られる症状の中に、自傷行為があります。こういった衝動性を抑えるには、抗うつ薬ではなく、当院では「非定型抗精神病薬」を処方しています。

■非定型抗精神病薬とは?

当院では男性の患者の皆様には「ジプレキサ」を処方します。これは、最近開発された新しいタイプのお薬で、統合失調症に使われるお薬ですが、ジプレキサには、衝動性を抑えたり、気分の不安定さを改善させる効果があるので、 境界性人格障害に有効であるといわれています。

また女性の患者の皆様には太りにくい「エビリファイ」という薬を処方しています。太りにくいという特徴があり統合失調症をはじめ、うつ病や躁うつ病など様々な精神病に使用されています。

人格障害に関しては、お薬で治るというより、患者さんの症状をお薬で下支えするということになります。その部分が半分、それ以外の部分、生育面、環境面の問題などが半分 であると考えています。
お薬による治療は、気分が落ち込めば抗うつ薬などを使用し、気分の興奮や衝動的な部分については、非定型抗精神病薬で抑える、という対処になります。





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