パニック障害ってどんな病気? [パニック発作はなぜ起こるの?お薬での治療について]




■パニック障害とは?

パニック障害の症状には、以下のような特徴があります。

【1】突然、めまいや吐き気、息がつまる、死ぬのではないかと思うほどの恐怖感、ふるえや手足のしびれ、 胸がドキドキする、などの症状が現れる。

【2】場所や時間に関係なく発作が繰り返し起こる。 

【3】10分以内にピークに達して、20〜30分ほど経つとおさまる。

【4】検査をしても心臓の病気や呼吸器の病気のような異常が見つからない。

【5】「また発作が起こったらどうしよう」「外出先で発作が出たらどうしよう」という不安が大きくなり、以前発作が起きた場所や、電車や美容室などの逃げられないような場所を避けるようになる。

パニック障害はこのような発作が繰り返し起こる病気です。 うつ病の仲間と言われている病気で、脳内の伝達物質の機能異常で起こるとされています。ストレスなどにより脳内の神経伝達物質である、セロトニンやノルアドレナリンの働きが悪くなって起こると考えられています。

 

 

■パニック障害の進展

パニック障害が何度も起きると、予期不安が強くなったり、広場恐怖や回避行動、うつ状態を呈するようになるなど、悪化していくことがあります。日常生活や社会生活への悪影響を防ぐ為にも、早めの診断・治療が大切です。

段階 名称 具体的な症状
第1段階 予期不安 パニック発作がくり返し起こると、「発作がまた起きるのではないか」「また起こったら死んでしまうのではないか」「発作が起きたら助けてくれる人がいないのではないか」といった再発を恐れるようになります。
第2段階 広場恐怖 予期不安が続くと、「発作が起きたら助けてもらえないので、とてもその場所に行くことが怖い」といった強い不安を持つようになり、助けが得られないような、そこから逃げられないような、または恥をかくような場所や状況を恐れるようになります。
回避行動 単体行動、人ごみ、特急・急行電車などに乗ることや、美容院などの拘束された状態などを避けるようになります。
第3段階 二次性うつ病 パニック障害が長引くと、意欲低下や自信喪失などの精神症状の悪化が見られるようになり、うつ状態を呈するようになります。

 

 

■パニック障害の治療について
パニック発作には薬が有効です。お薬で症状をコントロールしていきます。

[当院では主に以下の治療薬を使用しています]


SSRI(パシキル)
うつ病、パニック障害、社会不安障害、全般性不安障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、強迫性障害などに効果があります。

SNRI(トレドミン)
うつ病、不安障害、頭痛、腰痛、慢性疼痛などに効果があります。

SSRIの作用の仕組みをアニメーションで解説しています脳内の神経伝達物質と、SSRIの作用の仕組みをアニメーションで解説しています

 ©こころのくすり箱

 

最近では治療効果が高く、副作用が少ないといわれている新しいタイプの薬が使用されています。
飲み始めて数日たってから徐々に効き始め、1〜4週間のうちに次第に効果が現れてくるのが特徴です。 すぐに効果が現れないからといって、勝手に服薬を中止してはいけません

[副作用について]
薬によって副作用の出かたには特徴がありますが、よく発症するものに、吐き気や眠気、めまい、立ちくらみなどがあります。 薬を飲み始めて最初の1〜2週間は副作用が出やすいですが、薬に慣れてくると徐々に消えていきます。

 


■パニック障害は治療が可能な病気です。

パニック障害は気のせいや、性格的な問題で起こるものではありません。 身体的に原因のある病気です。お薬で治療出来る病気ですので、症状を見過ごさないで、早めに病院で治療を受けましょう。

 



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