アルコール依存症 [どうしても飲酒が止められない人は]



うつ病は決して珍しい病気ではなく、誰でもかかりうる病気です。

■アルコール依存症とは?

アルコール依存症は、酒の飲める人なら誰でもなる可能性がある病気です。
お酒を飲むコントロールが利かなくなって、自分の力では飲むことを止められなくなる、依存症の一種です。

■アルコールの作用

アルコールが体内に入ると、胃や小腸から吸収され、血液に乗って数分で全身にいきわたります。そのアルコールが脳に到着すると、神経細胞の活動に必要なエネルギーを不足させ、働きを抑制、麻痺させます。その結果、いわゆる「酩酊状態」になります。
体内に入ったアルコールの大部分が肝臓で代謝され、肝臓でまずアセトアルデヒドに分解され、その後アセテート(酢酸)に分解され、最終的に水と二酸化炭素に分解され、体外に排出されます(10%未満はそのまま尿や汗などから排出されます)。

■アルコール依存症の特徴

アルコールは薬物依存と同じように精神的依存と身体的依存を引き起こします。
精神的依存では、自分の意思で飲酒のコントロールが出来なくなり、アルコールに対する強い渇望感が生じます。体からアルコールが切れるとイライラ感、焦燥感などに襲われたり、飲むことが頭から離れなくなります。
身体的依存では、アルコール摂取を中断した際、手指のふるえ、吐き気、幻覚、不眠、めまいなどの離脱症状が現れます。
また、酔った時の行動や言動が周囲に迷惑をかけることによって、周囲の人間や家族に対しての社会的立場を失いかねません。結果、飲まずにはいられれない状態に追い込まれ、再度飲酒を繰り返す悪循環となっていきます。

■アルコール依存症による合併症

アルコール依存症になると、心身にも多くの疾患を抱える危険性があります。
精神疾患/うつ病、アルコール性痴呆、小脳変性症、ウェルニッケ‐コルサコフ症候群、等
身体疾患/脂肪肝、肝炎、肝硬変、性胃炎、膵炎、心筋症、食道静脈瘤、等

■アルコール依存症の治療

アルコール依存症は根本的な治療が難しく、治療法としては現在も断酒しかありません。しかし、断酒をして数年、数十年経った後でも、一杯のお酒を飲んだだけで、以前と同じ状態へ戻ってしまいます。そのため、一生断酒を続けなければなりません。

・断酒会
アルコール依存症患者とその家族によって作られた自助グループなどに参加し、断酒を続けることを互いにサポートし合ったり、酒害を広めるする活動を行っています。

・抗酒薬
アセトアルデヒドの分解を遅らせるお薬です。飲酒すると少量のアルコールで血中のアセドアルデヒド濃度が上昇し、いわゆる「悪酔い」状態を引き起こします。日本では二種類認可されていますが、使用を誤ると命にかかわる危険があるので、医師の指導の下で服用してもらいます。



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