■神経伝達物質の役割について

■神経伝達物質とは?

脳の中には、記憶等を支配する「ニューロン」という細胞が約千億個以上ひしめいています。
そのニューロン同士、あるいはニューロンと効果器細胞との間では化学物質によって情報の伝達が行われています。
この情報を伝達する化学物質のことを神経伝達物質といいます。

■神経伝達物質の役割

神経伝達物質の役割について

■薬の役割

落ち着きと安定感をもたらすセロトニン、注意力や判断力を促すノルアドレナリン、快感を増幅するドーパミン、とそれぞれに役割がありますが、パキシル(SSRI)は、セロトニンのみに働きかけます。
セロトニンが上昇すると、同時に平行してノルアドレナリンも上昇することがわかっています。
逆にノルアドレナリンだけを上げると、体内の別の場所のアドレナリンも上がってしまい、副作用が出やすいため、まずはパキシル(SSRI)でセロトニンのみを上げる治療をします。
パキシル(SSRI)のみで効果が出にくい場合は、ノルアドレナリンにも働きかけるトレドミン(SNRI)を投与する事もあります。

■脳内の神経伝達の様子(例:セロトニン)

脳内の神経伝達の様子図解(例:セロトニン)
脳内にあるニューロンや他の神経の先端はシナプスと呼ばれます。
シナプス前膜から放出された神経伝達物質は、シナプス間隙と呼ばれる隙間を抜け、受容体があるシナプス後膜へとたどり着き、情報を伝えます
うつ病は、この神経伝達物質が足りなくなり、そのため様々な症状が現われます。
抗うつ剤は「トランスポーター」と呼ばれる、神経伝達物質の再取り込み口を塞ぎ、シナプス間隙に神経伝達物質を増やすことによって、うつ病で衰えている機能を回復させます。